第6回の公開学習会が終了しました。
![]() ![]() 二瓶弘行先生です。 毎年1回ご指導をいただき、今回が8回目の来校です! ![]() 二瓶先生と国語科主任です。 ![]() 公開した4年1組の模擬授業。 題材名「世界でいちばん やかましい音」 ベンジャミン・エルキン作 ![]() 子どもたちは、集中し落ち着いていました。 ![]() ![]() 講話「物語文の指導について」 ![]() ![]() ![]() 1.物語と説明文の違いは、 物語は、段落を意識させず「場面」を意識させる。場面意識をもたせることが大切。 4つの場面「はじまりの場面(前ばなし)・出来事の展開場面・クライマックス場面(山場)・おわりの場面(あとばなし)」からできていることをおさえるように教える。 説明文は、段落が意味のまとまりをもって、意味段落をつくっているというようにとらえる。 説明文では段落意識が大切。形式段落が集まって、意味段落をつくっているというところにもっていくからである。 形式段落を低学年では「はじめ・なか・おわり」として、高学年では「序論・本論・結論」というように三つのまとまりでとらえることが基本だと教える。 2.物語を学ぶ意味は、 作者が物語に込めた価値観、生き方、人生観といったものから、読み手の側が何かを強く受け取ったかが物語を読むゴールとなる。ここに意味がある。 その物語が、読者である自分に、最も強く語りかけてくること、それは「作品の心」である。 「作品の心」を自分の言葉で話したり、書いたりして表現することができたとき、初めて物語がよめたという。 3.物語の「場面」を教えるためには、 いつ(時)、どこ(場)、だれ(人物)の三つに限定した物差しで場面分けをする。 4.物語の「人物」は、 人物の定義「人間、または人間のように話しかけたり考えたりする動物やもの」 人物は「作品の心」と直結するので、きわめて重要である。 5.作品の視点は、 心を直接描かれる側の人物を「視点人物」といい、話者は視点人物とともにいる。 視点人物を意識して読むと物語の読みが変わる。妥当な読みができる。 教材研究には、視点人物の思いを地の文からも解釈する必要がある。 6.読みの問い(主発問、中心発問)は、 これは、教師側からすれば発問、子ども側からは自分がもつ問いである。 「作品の心」は、何が、どうして、どのように変わったのか、という大きな読みの問いが重要。 この読みの問いで、作品全体を読み直し、読み深める中で、だんだんと「作品の心」が見えてくる。 7.「作品の心」を受け取るとは、 受け取るものは読者で違っていい。 ただ我々教師は「作品の心」の多様な方向を見せるために、学び続けなければならない。 校長の謝辞。 ![]() ![]() 若手教員のために寄贈してくださった新刊です。 ![]() 筑波大学附属小学校 二瓶弘行の「物語授業作り 入門編」文溪堂から 今年の7月に発売されました。 国語に精通された授業は、まさに職人技でした! 「物語」の指導について、奥深い魅力をご指導いただきました。 二瓶先生、本当にありがとうございました! 貴校の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 記事は本校職員でした。 最後までご覧いただき、感謝申し上げます。
by tateyama_shou
| 2013-09-08 09:00
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